2011年12月19日月曜日

2011年12月18日の神奈川武専について

合掌  
神奈川武専で教師として感じたことを以下のように述べたいと考えます。
教師と学生との垣根は全く無く武専を楽しもうという雰囲気を感じさせるものであったのは、鎮魂行のときを共有した段階で感じることができた。
  
「現代の社会生活に結びつく金剛禅の修業のあり方」が今回の講義主題である。
宗教概念を理解しなければ宗教の講義をするにしても受けるにしてもなかなか大変なことである。
しかも時間が限られているのであるから聴いてもらうには、一気に私自身に集中してもらわなければならないのである。

   内修、外修についての講義主題は現代社会の時宜にかなっている。   

金剛禅の宗教概論の説明から入ったのである。
次の様な内容から開祖生誕100年に絡めた内容から開始したのである。
1979年夏の開祖の法話に出てくる神奈川県の
二人の手紙が少林寺拳法の今の組織に大きな影響を与えた。
開祖遷化の前年、最期のこの講義が神奈川の拳士で
あったことを認識してもらいたいということを強調した。

志を忘れずに、自覚と責任をもって今の人生つまり
社会生活を生きる。

絶対事実の概念を講義:
     われ思う故に我在り、
          思う我は死ぬ、
          人生における湧出事実=現代社会における人生

宗教概論の解説をしなければただ単に少林寺拳法は技術のみの組織に過ぎなくなる。

易筋行は勿論のこと、鎮魂行を毎朝しませんかという
問いかけをした。
鎮魂行をただのセレモニー程度と考えているようであれば、豊かな人生の礎をもつことはないのであるから、この問いかけはどこに行っても発信しているのである。   

外修内修一如が、自身確立ではなく真の自己確立への
修行の根幹をなす。

魅力のない自己は無力なり、絆をもって人間を愛そう!



     
基本の指導の他に研究科二年を担当した。
基本指導においては
   戦える少林寺拳法
   護身としての再認識をする場
   乱捕りのすすめ、
    乱捕りを無視した稽古は無意味、無味乾燥の道場となる
   筋トレの必要性。

究科二年の指導において
当身の五要素、経絡の意識による技術があって
法形乱捕りが一体になることを意識して指導した。

法乱一体の少林寺拳法!

戦わなくとも、護身として戦える少林寺拳法で
なくてはならないということを強調した。

払受の方法についても観点を変えて指導したのであるが、相手の受けの接触面を小さくするように且つ相手の足を地面に落とすベクトルを意識するように指導したが、激突方の受け方が容易に変えるのは難しいかもしれない。稽古あるのみである。



掛手の指導   
子供たち
肩揉みのやり方を指導しながら覚えると良い

 
 

 




掛手    
大人たち
掛手の仕方一般

掛手が護身の柱である
 
掴まれた際相手の力に負ける

 
相手の腕の体幹に掛けてはならぬ



 講 義は眠るものがでない内容に心がけたのであるが、
居眠りするものは誰一人なく、聞き入るその姿は
やる気に満ちていると見受けられた。

受講態度は非常によく講師に対する非礼のない態度が継続し、真剣な中に笑い在りと豊かな時間を共有できたことが嬉しい限りであった。

 技 術
私と同年齢の拳士も私に負けまいと一生懸命
稽古している姿を見て嬉しく思った。

戦える少林寺拳法の意識を開眼してくれたのなら嬉しい。




 
 
指導に当たったことが喜びとして感じることのできる
武専であったのであるが、特に今年の神奈川県少林寺拳法連盟は全国大会等の準備あるいは、開祖の志に思いを馳せる佐藤理事長の指導力を大いに感じた

講義にしても技術指導にしても時間が非常に足りない
ことを痛感した。





感想文関連については後日アップしましょう!
神奈川武専の関係各位、誠にありがとうございました。

武専代表教務の近藤先生は、私と同郷の生まれと初めて聞かされ
驚きました。
武専教師であるが、未だ北海道には指導に来たことがないとのこと。
早い機会に北海道武専指導担当なることを!

また、瀬谷の小川先生にもお礼を申し上げます。
また、釧路の道東補講の武専では帰路釧路空港までの短い間にあっという間の大雪に見舞われ、本州の人にとっては大変な経験をされました。
瀬谷道院の長身の拳士一生懸命でした。
先生には今一度、釧路或いは北見、帯広の開催の道東武専に来られますようにご期待申し上げます。

神奈川は私の弟が眠る地でもあり、私自身にとっても少林寺拳法の指導に入るスタート地点、第二の故郷でもあります。

体の続く限り私自身も豊かな人生を歩むべく日々稽古に励みたいと思います。

合掌再拝 池上治男 

1 件のコメント:

  1. 合掌

    神奈川武専代表教務の近藤です。

    先日はありがとうございました。
    また、機会がありましたら神奈川へお越しください。
    私も、北海道武専にお邪魔できる日を楽しみにしております。
    上砂川にも行きたいです。

    では、寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください。
    2月にまたお会いできるのを楽しみにしております。

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