2011年12月24日土曜日

神奈川武専感想文から

合掌
12月24日(土)午前の滝川クラブの稽古2011年度最終の稽古を終了した。
今日も真冬日であった。北方圏の人にしかわからない厳しい寒さが続く。
さて、鎮魂行に続いての法話のテーマは神奈川武専の感想文の中から取り上げて話した。
魅力のない自己は無力なりについての神奈川武専の学生の受け止めについてである。
神奈川の武専学生のこのスローガンについての受け止めは実に素直に理解し自分自身を鎮魂行、そして易筋行の更なる努力を重ね魅力ある自己を確立しようという聴衆のものであった。
感想文を開示したものを見てもらえば一目瞭然である。
ただ残念なのは一枚だけが受け止め方他の人とは全く受け止め方が違っていた。
どうも教師である私が魅力に溢れ、学生の皆さんがそうした魅力を持たない、上から目線のスローガンであるという感想であったようだ。
魅力ある人間になろうと、そして社会の指導者になるために魅力ある人間になれというのが開祖の法話の根底をなしている。
神奈川からの2通の手紙の法話テープを拳士皆さんが聴いてみることが開祖の思いを知ることになるであろう。
自信と勇気と慈悲心を身につけた信頼のおける人間になるために武専という教養を高める場である。
他の地区からの聴講生であったようだが、今一度、「魅力のない自己は無力なり、絆をもって人間を愛そう!」という私のライフテーマを理解してもらいたいものである。
勿論、立場上経験したこと、学生の皆さんが知りえないことを伝えるということで講義に臨んでいることを理解していただきたい。
聴衆全員を満足させるのはこれは困難である。
あらゆる年齢層、環境の違いを乗り越えて受講をしてもらうことになり、致し方の無いことである。与えられた主題を教師自らの体験に基づき脚色のない話をしなければならない。
東京、大阪、名古屋、京都、東北、九州あらゆる地域に教師と派遣されたのであるが、どこに行っても経験を積むことで開祖の思いを感ずることの出来るのが武専である。
武専において、武勇伝やら自慢話をするつもりは到底ないのであり、事実に基づいたことを話すのみである。
今回の一枚の感想文は、事実そう感じたとすれば私の不徳の致すところとなるのか或いは当日参加した拳士の皆さんの判断に委ねるのがいいのか、いずれにしても今後の参考にしたいと考えます。

武専の学生は将来違った感性から指導者になり、自分の経験を伝える役割を担ってもらいたいものである。

ただ感想文は勿論実名で書くわけであるから、その内容については文責が発生することを認識しなければならない。

神奈川武専の皆さんの少林寺拳法の理念を深く理解しようとする意欲は非常に素晴らしいものであった。
魅力溢れる人間になる努力を共に重ねたいものである。

開祖の思いを自分の周りの人たちに伝える布教普及に邁進して行こうであはありませんか!
毎朝の鎮魂行を始められた拳士の皆さんにまた会いたいものです。

予科感想文
11)内修と外修 魅力のない自己は無力
   基本は、普段の練習へも取り入れたいです。

12)坐禅についての別のよい見方を学びました。
   「魅力のない自己は無力なり」考えさせられる言葉です。
   掛け手のやり方が少しですがわかりました。

13)内修としてのスタートは鎮魂行。毎朝やると気持ちが変わる。
   外修としての少林寺拳法は使い道がある。少林寺拳法の内修、外修
   の教えの中で1人1人自分の人生を色づけ生きていく。理念、知識を
   持って、自分のできることは何かを考えて、(いつ死んでもいいように)
   行動することが大切である。
  
   全体の基本練習の三分の二の時間は献血に行っていました。
   力を抜いて技をかけると簡単にかかる。力を抜くことが大切。

14)1日のスタートは鎮魂行。継続が一番大切。
   魅力のない自己は無力なり。
 
   力と力の衝突をさける。

15)自己確立への要点教わりました。

   ぶつかりのない形での相手の操作法。軸をぶらさない。

16)今できることが修行であり、常に何かを見つけ出そうとする心構えが重  
   要であると思った。毎日出社のための車中で鎮魂行をやってみたいと
   思う。

   動きが速くわからない点もあったが道院にもどって練習します。

17)鎮魂行は毎朝歩きながら出来る(歩行禅)。毎日すると自身が変わる
   少林寺拳法は使い道がある。→状況を想定して技を稽古する。
   魅力のない自己は無力である。中からかもし出されるもの。信頼感
   やるべきときにやる。

   受身 音をたてない。横転起き上がり=腹筋背筋を使うように
   掛けては柔らかく、手首をつかまない。
   固め:ねじりくも絡み、初めてで理解できませんでした。
   白蓮拳の運用法

本科1年
18)日々の練習で外修が中心なため、内修が足りていないと思う。
   自己確立のために内修にも、もっと力を入れていきたい。

   技術参考になり、日々の練習に生かしていきたいです。

19)講義おもしろい。責任を持った行動を取る。死について軽い口調で語  
   るのはどうかと思う、、。でも気持ちはとても伝わり元気が出ました。
  
   技術とても楽しそうで自分もできるようになりたいと思った。

20)歩行禅、歩きながら鎮魂行→毎朝やること推進。
   坐禅を組んでいる姿→内修の姿、ひとりひとりが本尊である。
   「魅力のない自己は無力なり。」生きている中で内修・外修。
   良いところを見つけていく。鎮魂行→心豊かな人生

   横転より起き上がり→腹筋背筋を使って転がる。ひじは曲げず手を伸 
   ばしたまま音を立てずに行う。

今日の感想文はここまでとします。

合掌再拝 池上

被災地の皆さんが寒さに負けないように祈ります。

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