2012年1月16日月曜日

北海道武専、神奈川から大野木先生、札幌雪祭りの雪像責任者中村健蔵拳士連隊長で北海道に戻ってきた

合掌
15日は、神奈川から本部派遣教師として大野木先生が指導に来られた。
冬の北海道は初めてとのこと。東野幌体育館の教師控えの会議室はかなり寒いので先生には大変だった思われます。北海道の施設とは思えないほど暖房施設が略壊れている状態。これは考えられないことだ。私がこの江別の市議会議員ならとっくに解決させているのだが。苦情が出ていないのか或いは予算上暖房機器の検査等がなされていないのかもしれない。
しかし、少林寺拳法の易筋行は当然身体の芯から温まることのできる暖房システムを有している。
大野木先生も技術指導に入ると、全ての科を指導に廻られるので汗だくだくのヒートアップした状態で、冷えることで体調を崩さないか心配したところである。

さて、武専の始まる前のことである。
甲斐先生から、「池さん、中村健蔵拳士が北海道に戻って来た。連隊長として、札幌雪祭りの責任者だ。一等陸佐だよ。池さんも武専に来ていると言ったら、いや、早く会いたいと。武専に顔を出したいと言っているが、来ても良いよね。池さんに会いたいと言っていた。いや、いいね!」ということであった。甲斐先生も興奮気味であった。甲斐先生も自衛隊奉職していたので、連隊長が如何に凄いことだと私に伝えたいのである。門下生の出世は実に嬉しいことである。

中村健蔵拳士は私の道院に所属していた拳士で、防衛大出身の拳士。
美唄に勤務中に参坐していた拳士である。
彼は少林寺拳法心から愛している人間であり、自衛隊にあっては勿論指導者、優秀な人材である。
一度、本部で来ていたときに、私は特昇の試験官で忙殺していたためにすれ違いで会うことが出来なかったことを覚えている。
もう、北海道に戻ることはないと思っていたので非常に楽しみがまた、一つ増えた。

私の道院は自衛隊の拳士が4名います。副道院長の森拳士は現在アメリカに1年間の研修派遣中。今年6月に帰国して7月からの武専に復帰の予定。滝川の酒井拳士、留萌の小山拳士。防衛大の空手部だった、前田拳士の4名である。

武専では今回武専研究院の指導をした。
実は、武専指導に当たっては、本部派遣教師を中心として当日指導科目の確認をするのであるが、大野木先生はその時間帯学科指導であったので、代行して科目確認を行った。
別室で詳細、厳しく実施した。参加者の意見を忌憚無く出してもらうのが私のやり方。高校の林先生は北大柔道部出身であり、締めの柔道の歴史を持つ北大柔道部の経験を出してもらいたかった思惑も我にあり、松村先生の裏投げに関する確認は非常にいいやり取りであったと思う。
自分の意見を持つことは大事なことである。若いだけに、経験を踏み、将来全国を指導できるだけの技量を身につけてもらいたいものである。
私自身の全国を指導して廻る経験から、各個人の技術練磨は必至の要件である。
表投、裏投の攻者守者の法形を理解しそれらを正確に当日の学生拳士に伝える重要な役割を担っているのであるから、事前の技術確認は熾烈を極めて良いのである。
成田先生の質問も場を盛り上げるに値するものであった。

多少、私も他の武専において実際の技術速度の8割程度で確認してみた。
兎に角、気になるのは運歩法、間合い、馴れ合いの掴み、握り、徒手の馴れ合い攻撃、正しい急所の位置への受けのずれ等の諸々である。

松村先生と林先生の真剣な技術確認は必見であった。
攻防はかくあるべきと、見る者の意を強くしたはずである。
これなら、午後からの学生に対する指導に良い指導がなされると嬉しく思いながら見ていたのである。
私も、今年で指導者として35年を迎えた。その間、北海道という地理的不利な状況を克服するためにも、本物の拳を集中して見てきたつもりである。
実戦で使える、戦わなくとも戦える少林寺拳法を魅力あるものとして捉えてきた。

武専研究院の指導にあっては、希望する技術指導を行った。
最初に私が指導したのは、居捕りの押小手であったが、押すことの意味を説明することから始まったのは言うまでもない。
久し振りにこの日は多彩に渡る技術の確認を行った。
一言で言うと何とも楽しい時間を共有したということである。
私の技術の中から、理論的に又実戦的な動きを見つけ出し、自分のものとして、そして後輩に伝えて行ってほしいものである。
この日の時間を私自身も研究の時間として捉えており、更なる向上を図ることの出来る時間であった。

2月4日、5日は武専教師、教師補の研修会が開催されます。

その後、北海道武専が2月12日に開催されます。

合掌再拝 池上治男

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