2011年10月8日土曜日

羆の巡視 埼玉武専の2 武専学生感想文の1

合掌
10月4日5日6日の3日間、北海道電力の送電線の巡視に伴う警護に参加。
北海道は既に初雪が降り、滝川、砂川の地域も初雪が降ったようです。
埼玉武専中の初雪のため地元において今年は初雪を見ることはなかった。
我が家からピンネシリの山頂、さらに奥に暑寒別の山頂が真っ白になっているのを見るのは例年に比べて少し早い。
近辺の山々のどこが最も高いか確認できる季節でもある。
兎に角美しい季節である。

その山々より少し低い峰を繋ぐ送電線を巡視するのである。
一組の構成は、北電社員2名ハンター1名の3人である。
北電の社員は勿論山に習熟しており、ハンターは彼らに遅れを取らぬよう羆の警戒をしながら随行するのである。
今年は、台風や大雨の影響であちこちが水分をたっぷり吸い込んだぬかるんだ巡視路を進むのである。
危険を伴う気の抜くことのできない前進なのである。
スパイクの付いた長靴に小型のアイゼンを装着して細い巡視路をアップダウンを繰り返しながらすすむ。
山伏の修行のようなものである。
鹿の足跡はかなり多く、羆の糞らしきものも見かけた。
蝦夷狸、北狐に何度か出くわした。

札幌市内に出没した羆の気持ちは良く分かる。
というのも、今年が昨年とは違い、山葡萄を見つけるのは至難であった。
7日の砂川クラブの稽古に、私の所有の羆の頭骨と山葡萄を一房持って法話の時間に話題提供した。
如何に、生き物は生きるために食べ物を求めて「さ迷う」ものか、恐らく親子の羆が札幌市内に現れたものと思われる。
あまり騒ぐ必要のないのであるが、都会の人間としては致し方ないことか!
我が家の砂川の自転車道路に羆が現れてもさほど驚かなくなった。
ただこうした人間から見た問題解決のためには、山にどんぐりを撒くような運動が必要なことは明白。
テレビのニュースで騒ぐだけでなく、そうした運動を展開することに対してもう少し騒ぐ勇気はありませんか!
自然環境はまず野生動物のものであり、人間はあと、あと!

13日14日の2日間は、滝里ダム、富良野方面の山の巡視に向かう予定である。
羆に遭遇しないことを祈るばかり!ここは羆の宝庫!

埼玉武専
講義の内容から。

Gata Gata means ricketiness written in Chinese character as "Oneself-Others Oneself-Others:Working with others without harmony would result in Gata Gata.

互いに心が合わないとガタガタになる。
我他 我他

勝手なつくりごとをする思いを「自己」だと誤ることを無明という。
人間のみが無明を無明と知る叡智を持つ。
真の自己は、そうした思いを解体し、落ち着いて自己を生きていくことに見出すことができるやも知れず。

私の講義を受講した感想文が7日に大澤先生から届いた。
その感想文をここにご紹介したい。
何度かに分けてご紹介したいが全員のものは無理かもしれません。
原文のまま!匿名にします!

予科1年 
1指導者論
他人(相手)を考えられる自分として今、いられているかと言われると正直厳しい。鎮魂行で口にしていることを踏まえ、演武の”けいこ”を通して何よりも変えられない”自己”を確立していきたいと思う。

4実技について
乱取りの練習を中心に行った。とても楽しかったが、皆なあまり普段やっていないのか、慣れていなかった。

予科1年
1指導者論
自己確立について、やはり自分も自分確立になってしまっていると思うので今日より自己確立を頭に入れて行きたいと思う。

予科1年
1指導者論
北海道砂川道院の池上治男先生 1、我思う故に在る 2、思う我は必ず死ぬ 3湧出の事実がある。
演武は一期一会である

予科1年
1指導者論
鎮魂行をする意味を理解して実施しなければならない 反省しました。
組手(演武)が自分と相手が自己確立するため、また実践でも有効な修練方法であることを理解した。

4実技について
中高年を理由に乱取りをさけてきましたが、少しずつ慣れていく重要性を理解しました。

予科2年
1指導者論
「我思う故に我在り」 池上先生の講義は大変良かったです。調和を考え行動しようと思う。

4実技について
速い動きを実施する

予科2年
1指導者論
組手主体、調和の重要性を改めて認識しました。
池上先生のお話は非常にわかりやすく、もっとお聞きしたいと思いました。

4実技について
乱捕りの重要性を理解しました。スピードをすごく感じました

予科2年
1指導者論
「組手主体」滝川道院 池上治男先生
参禅 何も求めず何も考えないそこに禅があり禅をしている姿こそが本尊である。より豊かな人生を送るため「死」という事実から逆算して生きる。人は一人では生きられない。相互交流相互理解による「調和」が人生をすばらしいものにする。
「死んでも死なない命を生きる。」

4実技について
運用法を意識しての法形、法形を意識しての運用法。実戦をふまえての修練が需要である。

予科2年 東京地区(東京から受講に来た拳士と思います。)
1指導者論
池上先生のお話の中で、日々(毎朝)鎮魂行を行うことを推しょうされておりましたが、非常に良い事だと思いましたが、逆になぜ今まで気付かずやってこなかったのかと反省致しました。明日から毎朝鎮魂行を実行したいと思います。

4技術について
池上先生のご指導は非常に実践的で乱捕りの有効性が十分理解できました。道院に帰ってからも 今日の心構え

予科2年
1指導者論について
特になし

4実技について
よかった。乱捕りが勉強になった。

以上予科の学生の分をご紹介しました。次回本科の感想文のご紹介したい。

さて、夜も更けてまいりました。

今日、土曜日は滝川クラブの朝稽古です。

寒くなって来ました。風邪は払受!

合掌再拝

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