2011年6月22日水曜日

北海道中学生大会を終えて 2011年6月19日

合掌
野坂理事長が被災地に行っている関係で、19日(日曜日)、相談役として中学生大会に出席した。
千葉会長が出席されることもあり、失礼の無いように朝早く砂川を出た。
審判会議の前に、野坂理事長に電話したところ、現在、陸前高田を出て帰路の途中気仙沼の打ち上げられた大型船を今見ているとの事であった。

さて、今大会には滝川道院から、三浦拳士、鈴木拳士の二人が単独演武、砂川道院から早坂拳士、吉田拳士が組演武に出場した。
事前の出場名簿により、全国大会に選抜されるであろうと思われる拳士が私の予測どおりの結果であったように思われる。
三浦拳士は、1点違いで昨年に引き続き全国大会を逃したとお父さんから報告を受けた。
審判のほんの些細な判定で変わるだけに惜しいといえる。
しかし、どんな審判であろうがその判定を得るだけの稽古が必要であることを戒めとしなければならない。
例えば、上富良野の青木拳士の単独演武は中学3年であり、体ががっしりしていて豪快さが高い判断をされたといえる。大会以前から、青木道院長の道場はかなり、しっかりした稽古をしているから上位に入るだろうと私は、拳士に伝えておいた。

三浦拳士の演武は法形として、最も美しい形であったと、道場の枠を超えて認めるところである。
審判の目にそこが見出せなかったとしても致し方の無いことである。
演武は種々の要素があるからである。
単独演武の基本の諸法を理解しなければ判定し判断するのは困難を極める。

函館東道院の山崎先生からも、大会終了後に、いろいろな苦言についても、野坂理事長にも後で伝えておいた。

全国大会に選抜されるに当たって、各道院での稽古は大変熾烈を極めたことであろう。
石狩地区の活躍は、大会に出場する拳士の数からしても大変多く、切磋琢磨の日常であること、指導員の努力は実に敬意に値する。
「それだけに、出場する拳士はただ単に道場所属の枠を超えて、一拳士として正しく評価する審判の責任は非常に大きいといえる。」
その指導員から、池上先生に注意されたことを肝に銘じながら指導しましたと言われたこからして、彼らが普段の武専における稽古にその指導員が積極的に参加しているということであろう。

青木道院長には、子供さんの全国大会での構えなど、若干のアドバイスをした。
最優秀をとることが出来るかもしれないと!

今回の選抜にもれた拳士は、参加して得たことが多いのであるから、修行の一環として非常に有意義な一日であったといえる。

観客の父兄の皆さんが、ビデオカメラで撮影し、研究する状況がよく分かりました。
審判団も撮影されているという認識を忘れてはならない。

最後に佐藤審判長から、相談役の池上先生が心配されていたことは、余りにも受身の取れていない投げを多発していることは非常に危険であると講評の際に拳士に伝えてくれた。
女性の演武において、男子よりも一段と投げが或いは飛ぶことが激しかったようだ。
一昔前の、まあ言うなれば我々の若き頃のような激しい演武にかなり似ていたようだ。
最近、医学的見地から、激しい投げ技において受身の取れないようなことは避けるようにとの事が
、新井会長に何度と無く指摘されていることを忘れてはならない。
中学生に対して飛ぶような投げが完全に禁止されていないことが、要因であるのは否めない。

大会代表の拳士は、さらに精神技術を磨き、心豊かな参加をして楽しんで来てもらいたい。
そして来年に向けて再出発する拳士は兎に角日々の稽古稽古ただそれだけである。

最後に審判の皆さん誠にご苦労様でした。

千葉会長には大変お忙しい中ありがとうございました。深謝に絶えません。

合掌再拝 池上
合掌再拝

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