合掌
4月8日の北海道武専で研究科4年を担当した。乱捕りにおいては相手の攻撃を引き込む受けを指導した。受けることが弾くことだけに血眼になる傾向があるがそれだけでは明らかに不充分である。つまり、護身として不充分である事を指導したのである。
燕返において、攻者の攻撃を弾くだけの守者の反応だけでは攻者の攻撃つまり逆突から守者の受け手を龍の如く巻き込まれる。
守者が守者でなく攻者に引きづり込まれることになるやも知れないのである。
少林寺拳法の拳士が陥りやすいことに法形の守者の受けは万全であると安心する傾向が強いのである。攻者の馴れ合い的な弱い力で攻撃しているだけで、攻者としての立場での攻撃を完全なものであると思い込むことが知らず知らずの内にいい加減な組手主体(?)の稽古になっている恐れがあるのである。
有段者であれば容易だと思い込んでいる引き抜きを例に挙げると、相手の手にただ掴まる程度の攻者の攻撃では引抜をする意味が無いのである。
引き抜きの技術は、腕逆捕りを強烈な力で攻撃してくるからこそ効果のある技術なのであるから、普段の稽古の際できる限りの腕力で攻撃してもらう事が肝要である。
研究科4年の当日の科目に圧法の玉骨攻についての詳細を説明した。普段あまりやらないものであり学生は苦心していたようだ。野坂理事長はこの圧法に大変な反応を示したのである。
また、甲斐先生を交え三角固めを色々な観点から研究したのである。
なかなか普段使うものではないので、母指丘を足で踏みつける方法を示したのであるが難しいものであった。
剛法の際、よく攻者の初撃を後ろ足を安易に後方へ下げすぎることで上段順突き中段順突きと来るのが、順突き、逆蹴りになることを説明したのであるが、どうしても天地拳の基本の意味を理解していない事から安易に後ろ足を後方に下げる傾向にある。つまり、連受けを理解されないままに時を過ごす拳士が多くいることとなる。
北朝鮮のミサイル発射であるが予想通り失敗に終わった。
飢餓の中、高額な発射をする政治状況は自らの国内の改革や、指導者の質すべて質であることを理解しない軍事小国に振り回されることがない国際状況を構築しなければならない。
明確な外交をすべきであるのに、張子の虎を相手にすることを再考しなければならない。
軍人だらけの国家の歴史は歴史が証明している。
それにしても、発射から着弾時間を過ぎても情報を開示できない今の政府の体たらくはどうしたものか。余りにもお粗末で政府は全くアテにならない。
自衛隊の動きは同盟国との密接な情報に基づき判断を委ねる法整備をしなければならないことが今回の危機管理体制のいい加減さではっきりしたのではないか。
自公政権の時代から民主政権に替わった意味は何なのか、防衛副大臣の今回の民法番組での言い訳を聞くにつけ、国民自ら防衛しなければならぬと感じたのは私だけではあるまい。
国家の防衛担当大臣が民法放送の三面番組に出演してのコメントを述べる体たらくを恥ずかしいと思わないのであろうか。
日本民族は恥とは何かを常に心に置いておかなければならぬのである。
武士の世であればどうであろうか。
5月13日の昇格試験に滝川道院から村谷満拳士(63歳)、砂川道院から早坂愛莉拳士(12歳)竹房薫稀拳士(12歳)が初段に挑むことになった。
稽古に励む毎日である。
剛法の一貫した稽古を基本として柔法を理論立てて稽古することで一気に技術水準があがるのである。
4月21日22日は福島武専に出張する。21日の滝川クラブの午前中の稽古終了後に福島に向う。入学式であるのでどんな状況か楽しみである。
4月28日29日には学生合宿のため、新井会長が深川市青年センターに来られることになっている。
28日には滝川の松尾ジンギスカンで会食する予定である。確か二度目になる。
川島部長が立会い法の指導が行われるので、審判員資格のある者は参加できる事になっている。
各学校が始まり少林寺拳法部の新入部員数が増加している事を期待している。
砂川高校は、早坂拳士が協力してくれるものと小林拳士もきたいすることになるであろう。また、小林拳士は来年札幌学院大学受験するのであるから受験勉強或いは学校推薦を得られるように普段から学業を大事にしてもらいたい。
中学生大会北海道予選会は5月であるので参加希望者は早めの手続きをしたらよいであろう。
早坂、竹房拳士も中学生大会予選会に出場してはどうか。
合掌 池上治男
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