2012年5月1日火曜日

福島武専に派遣

合掌
福島の原発の被災は言葉に表現できないことである。
地震そのものの被害も須賀川市の倒壊した建物を見ると震度6から7であったようである。
武専学生も勿論被災地の中心の人たちの正常な活動は困難である事は言うまでもない。
学生数も35名程のようである。
ここからあらゆることの再出発が始まるのである。
現実を受け止め現実を回避することなくあるがままの姿を持って進むのみである。

基本の稽古は、目打ち金的の当身の護身としての有用性を詳細に説明した。
闘わなくとも闘える少林寺拳法の技術の稽古でなければならない。

守者の受けにおいて両方の足を退歩させる受けは護身としては非常に危険極まりないのであることを知らせた。
命懸けという言葉があるが、命懸けとは生死の境において生を得ることに繋がらなければならない。
法形はそのように自然な護身の姿を示しているのである。
ほんの少しの守者の動きは、命懸けに繋がらなければならないのである。

片手投げの掛手の位置を急所との関係を熟達するならば、容易に片手投げを一瞬の激痛と共に知らしめる事ができる。
多くの拳士が本当の痛み、活人拳の痛みを知らないのではないだろうか。

乱捕りを行わない稽古は如何に護身に繋がらない事を知らねばならない。

福島の学生は、講義、技術の稽古においても一生懸命であった。
一生懸命であればこそ、指導する者にとっても有難い事である。

理事長は福島の再建に頭を悩ましているが、一人の力ではどうにもならない。
福島県人のみならず少林寺拳法の拳士が一丸となって協力態勢を構築しなければならない。
温厚で芯の強いよき理事長である。
入学式も生花を飾り厳かに施行されたのであるが、以前に北海道の入学式も祭壇を美しく行っていることを伝えて以来、福島もそうしているのですと話されていた。

総裁がいち早く福島を訪問されたことは、総裁を始め日本中の拳士が福島を注目しているだということを最後の挨拶の中で伝えた。

今、このパソコンの打ち込みの後ろで、5月13日の昇格受験の稽古と、鈴木貫太拳士が中学生大会の稽古に励んでいる。

合掌再拝 池上

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