2011年2月19日土曜日

少年のための上受突・大人のための片胸落

合掌
2011年2月19日土曜日の稽古

少年のための上受突の指導;特に注意することは、攻撃がどのようなものなのかを、十分に理解させることが最も大事。
法形上の攻撃の正確さを何度も指導した上で攻撃線を体感させること。
そうしたことを不十分のまま進めても、本人たちにとってもその技術の理解は難しい。
時間をかなり要することになり、少林寺拳法の技術に対する興味を半減或いは、最悪喪失させることになると言わざるを得ない。(勿論、時間を多く要してもかまわないのであるが。)
それだけに、指導する場合、実際に自ら模範を示すことが必要。
この模範が実は難しい。
少年少女が取り組む技術科目の名称と動きの関連を、あきらめることなく指導する我慢強さが要求される。
全体の流れを映像にして残し、指導する者も確認する度量、努力が必要とされるのではないか。
師事して会得することの難しさは、いつの時代でも同様である。
命を守るという護身は少林寺拳法の真髄である。
少林寺拳法は勝ち負けとは全く無縁であり、護身護命が真髄である。

一般拳士からの質問で指導した片胸落、これは、護身術の中でも特徴的な技術である。
指導する際、かなり速度を落として指導しているのだが、一瞬のうちにこれをかけられたなら気絶せんばかりの激痛を伴う。特に力を入れて掴みかかってきている場合の激痛は体験した者にしか分からない秘伝少林寺拳法と言えるのではないか。経絡のただ一点に走る激痛を一度は体感して少林寺拳法の技術の奥深さを理解する修行を期待するものである。
合掌再拝 池上

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