2012年9月24日月曜日

2012年9月23日 北見武專





太鼓 帯広南道院長 田森先生
池上による基本指導 鉤手各種

 
一本背投 稽古 
攻者:北見道院 宮末道院長 
守者:松林豪拳士 旭川から参坐


 
上受投を松林拳士を相手に披露する宮末道院長 


 
1 札幌から参坐 右:石狩花川道院 福田拳士
左:帯広南道院 世羅拳士
当日武專の成果演武披露
全国大会に出場予定 

2 左:札幌あかしや道院 川渕拳士 右:帯広南道院佐藤拳士
 


守者本部派遣教師 池上道院長、
攻者:石狩花川道院 福田拳士、帯広南道院 、世羅拳士
二人掛 逆小手 巻小手応用

合掌
2012年9月23日 北見武專である。鎮魂行は実に素晴らしいものであった。田森道院長の桜の木の手作りの打ち棒による素晴らしい太鼓で始まった。

札幌から二人の拳士が参坐
阿達先生の門下生の川渕拳士、石狩花川の福田拳士が遠くから北見の地に駆けつけてくれた。
心からその行動に敬意と感謝を申し上げるものである。二人には道東の拳士の大変さを体験して頂いたものと思う。 拳士とはこうした行動ができなければいけないのである。
口ではいつも格好のいい事をいうが、いざとなったら何もしないでは拳士とは言えないであろう。
身銭を切ることの勇気は何物にもかえがたい。

それだけに派遣教師に与えられた責務は大きい。遠くから参坐した甲斐があったといった思いを持って帰路に着いてもらわなければならないのである。砂川からおよそ4時間半220キロ。
途中、旭川で松林拳士を拾ってに22日土曜日に北見セントラルホテルに向った。
層雲境の滝を見て、鹿に遭遇し秋の始まりの国道をひた走った。

武專当日、会場である北見の体育センターに向った。 ここは以前、北海道大会を開催し記念植樹をしたところである。

いつも道東の武專に協力いただいている先生方に再会するのが楽しみである。

講義
調和の思想 剛柔一体
技術の動きの内に剛柔一体が見出されるか、社会生活の内に剛柔一体が見出されるや否や!

技術指導
乱捕りに自信を持つ勇気
基本から厳しく詳細に説明をし、当身の意義、圧法の意義等について理解を得るよう指導。
闘えないような脆弱な精神ではない、闘わなくともいざとなったとき対応できるために、多くの時間を乱捕りに費やした。
参坐したもの全員総当りである。終日同じ拳士同士の稽古ではなく常に相手を替える本来の組手主体を旨とした。
汗のかかなかった参坐拳士は一人もいなかったはずである。

道東武專の存在意義は、後年にその歴史を高く評価されることを参坐拳士全員に私は心から伝えた。日本最北端の武專である。彼等は経済的にも肉体的にも大変過酷な状況で黙々とその活動を継続していただいている。
北海道連盟の最高表彰をするならば彼等こそ相応しいと言える!

今回の映像は、松林豪拳士に負うところ大である。世界中でこれらの映像が見られている事を松林拳士から聞いた。地球の裏側でもチェックしているようである。裏投など世界中で4千人程が見ているようである。

10月7日は東野幌体育館
10月21日青森武專(十和田市志道館)
10月28日は帯広武專である。(帯広コミセン)

せめて北海道連盟執行部の道院長は道東の武專に参坐してもらいたいものである。
道東武專を何とか活性させることこそ、連盟の行動基盤あることを再認識すべきであろう。

バリュウアップの研修は講師が来なかったために行われず、その時間を法形技術指導を行った。
参坐拳士にとっては技術研修の時間が増えたことでかえって良かったようである。

北海道内はもとより、北海道他地域の武專拳士諸兄姉弟妹 どうか一度でいいから道東武專に参坐してもらいたい。

合掌再拝 池上治男
                


2012年9月20日木曜日

2012年9月砂川クラブ初心者稽古風景

 






  

合掌
9月に入ってからもこの暑さは未だ嘗て経験が無い。
9月は中学高校とテストや学校祭の準備等で稽古参加が少ない時期でもある。
相変わらず羆の人里での遭遇が多発している。

砂川クラブの稽古であるが、初心者が実際に突き蹴りを相手にある程度当てることを体感させる稽古を行った。
子供には、遠慮することなく当てるようにさせることで、種々の体感を得ることとなる。
つまり危険性を体感することである。




2012年9月9日日曜日

2012年9月9日北海道武専 埼玉小宮山宜司先生


                   
小宮山先生技法解説


 
小宮山先生技法解説


 
小宮山先生ご指導 佳境に入る

 合掌
9月9日重陽の節句、北海道武専、昇格試験が実施された。
本部派遣教師は埼玉浦和美園道院の小宮山宜司先生である。昨年の2月の真冬の北海道武専に来道されて以来である。その前は滝川で実施された際に来られた。

今回の武専の映像を開示しますが、雨のために体育館を閉め切ったために、熱気と湿気で大変な暑さであった。先生は埼玉のひとであり、この北海道の暑さも実に過ごしやすい、清清しいとのことであった。
担当講師への技術確認の際の先生の指導は、先生自ら汗だくで行ってもらったのである。

そして午後からの各科担当の講師による一生懸命が、参坐拳士の汗となったのである。
汗のかかない稽古をしたものが誰一人としていなかったはずである。
北海道連盟の素直さは来道される先生の知るところでありその一人として嬉しい限りである。

先生は北海道武專終了後手術される予定である事を昼休みにお聞きした。
驚愕至極!
講義の際終わり頃にそのことを先生から学生に話された事を砂川道院の拳士から聞いた。

武專終了後の先生の講評終了後、理事長挨拶でその事に触れなかったために
先生が退出されてから、野坂理事長からそのことを参坐学生拳士、道院長に改めて知らせ、
手術の成功を全員で祈念申し上げた次第である。

少林寺拳法を心から愛し、少林寺拳法を生涯学習、ライフワークとされていることを垣間見せていただいたのである。

合掌再拝 池上治男




2012年9月8日土曜日

2012年9月7日8日鎮魂行前の様子 柔軟の様子



 



 


 


 


松村美憂拳士柔軟運動
合掌
羆が上砂川 砂川に頻繁に出没しているのが新聞でも大きく報じられている。
上砂川町の羆担当者から先日電話で再度依頼が来た。今回は鮭の燻製つくりの小屋の、勿論その鮭を食べているのを目撃したことから、再度現れたらお願いしたいという電話であった。そのお願いの内容が何かわからないのであるが、兎に角お願いしたいということで、私もわかりましたと返事をしておいた。
しかし、羆にとっては食べ物を見つけ食べただけであり、人間を襲うことのために燻製小屋を訪問したのではない。人間を襲うなら毎晩人家の中に入って来るのであろう。そうなるとこれは大変なことなのだが。
人家のある町なかでの発砲は厳に禁止されている。町なかでの発砲は、法律の何条かの規定で警察立会いの下に発砲の特別許可がいるのである。 安易に発砲することは銃刀法違反で重く罰せられる。しかしそうした方法ではかなり困難を極める。

9月6日7日は芦別から富良野へかけて滝里ダムを見下ろす山の峰伝いに羆の巡視の依頼請けて行って来た。一日約1万3千歩のアップダウンの強行軍である。兎に角両日とも暑いなかでの巡視である。羆の糞がかなり多く発見した。私たちが羆を見つける事が出来なくとも羆の方が私たちを見ているのは間違いないのである。遭遇しなように追い払うのが目的であり、鈴を鳴り響かせながら人間の存在を知らしめる歩行をするのである。

映像は鎮魂行が始まる前に気楽に準備運動がてら動いている様子である。白帯の子供は入門1ヶ月である。道場に来るのが楽しみで仕様がないそうである。

合掌再拝 池上

2012年9月3日月曜日

2012年北大少林寺拳法部夏合宿指導 雑感

砂川道院前庭に芙蓉の花が咲く。かなり大きな花である。


合掌
9月1日2日の2日間大雪青年の家の合宿に指導に行った。OBとしてというより、野坂監督の手伝いと言った方が妥当かもしれない。少林寺拳法が好きで学生時代から続けてきた私自身の夏の過ごし方である。
滝川クラブの午前中の稽古の後、一旦砂川の給油所でガソリンを入れ、大雪へ向ったのである。

近道を行ったのであるが、少し経路を説明しよう。
砂川から歌志内、赤平、芦別、この芦別と美瑛を結ぶ未舗装11キロ近くの山道をオフロード走行を行うのである。
千望峠を降りて途中左に折れて美瑛の街への途中で十勝岳(大雪)へ向うのである。約2時間程で到着したのであるが、途中の未舗装の山道は非常に横滑りをしてかなり危険である。ただ、車本来の機能を発揮する山道である。
出くわした動物は、キタキツネ2匹、野兎一匹であった。
羆、鹿の姿は見えなかった。
対向車線車両は3台ほどだった。お互いに何でこんな道を走るんだと、真っ白に上がる砂埃を見て思ったのではないか。

砂川~滝川~旭川~美瑛~十勝岳 (大雪)へ向うルートに比べても、或いは砂川~赤平~芦別~富良野の手前滝里ダムを左に折れて上富良野(ラベンダー畑のある路線)~美瑛~大雪十勝岳はいずれもオフロード走行路線よりかなり時間を要する。

以前、実は母と旭川空港から戻るときに、ラベンダー畑を見て、この道を戻ったのであるが、流石に、その時の車は平成5年のセンチュリーであり車幅、車長が長く、しかもエアーサスペンションであり流石にオフロード走行は大変であった。母は道路を間違えたのではないかと不安に落ち入ったのだった。途中山道は狭く、車窓から崖が目に入るのだから初めての人にとって恐いのは当然である。

大雪に到着し施設内で、午前中の稽古を終了した野坂監督と会ったのであるが、昨日から来ていて、明日は札幌の研修会があるので午後の稽古の後戻るとのことだった。
しかも、札幌から大雪まで高速とこのオフロードを来たとのことだった。彼の車も今、トヨタのハイブリッドから乗り換えた、四輪駆動のオフロード車であるから問題なく来たようだ。
ただ、帰りは、旭川経由で高速を使って戻るとのことであったが、カーナビを入れる際に、車の性能からして、帰りもオフロードで帰った方が早いし経済的ではないかと勧めたところ、オフロード走行で戻ると言って学生達の合掌礼に見送られた。

午後の稽古は私が白帯、緑帯の学生を担当した。野坂監督は茶帯、黒帯の指導。
基本の最初からの稽古となった。構え、足の運び、鉤手の理論、呼吸法、そして、乱捕り。法形は、内受突、流水受の意味、流水蹴。そして、再び乱捕り。逃げるのではなく、攻撃をかわすことの意味を指導した。彼等は乱捕りというものを今日初めて体験したとのこと。
乱捕りはかなり慣れたようであり、少林寺拳法の持つエネルギーを体感したはずである。

稽古終了後の風呂は勿論掛け流しの温泉である。驚いたことに誠にぬるいのである。水風呂の如きものであった。
当日、空手の少年団が施設に来ていたのである。風呂で騒いでいたのを父親が注意を何度もしていたのであるが、その子供が蛇口を開けたり閉めたりしていた。掛け流しであったので、蛇口を開けたり閉めたり遊んでいるものと思っていたのだが、、実はそれは水の蛇口であった。
父親が風呂から先に上がったのだが、その子はまた風呂に入って来て水の蛇口を開けようとしたので、私がその子供に、何で水を出すのかと聞いたら、気持ちがいいからと返事が返ってきた。
「プールじゃないんだぞ。温泉は水風呂じゃ、温泉の意味がないから、水を出してはダメだ」と言ったところすごすごと風呂から上がって行った。
親もいたので、静かに言って聞かせたのだが、本来なら気合が入るところだ。

私たちが少林寺拳法の大人であるとその子供も親も認識していたはずだが、その父親はまさか子供が水の蛇口をずーと開け放していたとは思ってもみなかったであろう。お湯の掛け合いをやめるようたしなめていたのである。
 稽古終了した後の温泉は体を冷やす冷泉となったのだが、体には良かったのかもしれない。

午後8時半の法話「日常生活に少林寺拳法を活かす」という主題を学生達から与えられた。
大学卒業から今に至るまでの思いを伝えた。私が直面した現実的な事件を取り上げながら如何に少林寺拳法が現実、日常生活に密着しているかを学生諸君にいくらか理解されたなら幸いである。

翌日の稽古は午前午後とも茶帯、有段者を指導した。緑は大学院の古川君が担当した。

終日、乱捕りを主に行った。また、足刀蹴の稽古方法、飛二連蹴、そして圧法に繋がる指導を行った。これらの映像を撮る時間は全くなかったので、その稽古の様子は参加者に聞いてみたらよいでしょう。参坐拳士全員が必死に終日乱捕り三昧であったために映像を撮る時間はなかったのである。

一人ひとりが問題意識を持っての合宿参加であったようだ。
高回し蹴りに対してはどうするのかという質問、金的蹴をもろに金的カップを通してではあるが軽い反撃を体感した拳士は、少林寺拳法の護身の意味を深く理解されたと思う。

今回の成果は初めて乱捕りを経験した白帯、緑帯の学生諸君であったと思うのだが!
有段者は、特に乱捕りにおいて、逃げることではなく、かわして反撃できる強い意思を体感したのではないかということである。

映像が全くないのであるが、合宿は自ら参坐して自らが体感することである。これに尽きる。

できることなら、札幌学院大学、北翔大学と合同合宿とする事など、横の繋がりも期待したいところである。

帰路も暗くなったオフロードを北狐を避け、野兎をかわし約二時間で家に戻った。

乗っていったトヨタのベルタはフルタイム四駆なので遺憾なく性能を発揮した。
埃だらけで戻ったのは言うまでもない。

留守中、自宅からすぐ近くと、上砂川で羆を目撃したことを新聞で知った。

合掌 再拝 池上治男