2012年3月11日日曜日

3月3日考試員審判員講習会、3月4日北海道武専

合掌
今日は東日本大震災から丁度一年が経ちました。この一年ひととしてどう生きてきたかが問われる一年であった。
原発事故の放射能漏れに対する初期対応の危うい危機管理対応は時の政治責任の最たるものであった。
水蒸気爆発やメルトダウンをむしろ日本国民が予測し、放射能汚染を外国が当事者よりも認識していたということだけで、統治能力がなかったことを重く受け止めなければならなかった。
東京都心をも廃墟と化すかもしれないほどの政治判断の不味さは日本国民にどれほどの不安を与えたか。言い訳に終始する政治家の無力は政治離れを加速する。一年経った今でも担当大臣の言い訳を聞くに付けそれほどまでにその職に固執することがどれほど人類に危険を齎すのかという事に気付かないのは不思議でならない。
国際的な信用失墜をますます増加させることは明らかである。
政治家という職に就くものに対しては、それなりの知識経験等を問う資格試験が必要である。政治家センター試験を課すべきである。

こうした中にあって、自らを被災地におき日本国民としての行動をとった日本人がいたことが唯一の救いであった。

使命感をもって非情な環境下で人命救助にあたった自衛隊の行動は、政治家諸氏に直接社会に貢献したかの差を歴然と痛感させた。
権力のあるかなきかは実に重要なのであるが、非常事態における政治権力者の無力さを思い知らされたのである。
また如何に、ITはアナログに比して無力なのであろうか。人間の力で対処できる範囲で人はこの地球と向き合うべきなのであろう。

自衛隊の存在云々の歴史的評価は、ここに非難の対象から敬意の眼差しのそれに変わったのである。
私の人生において関わってきた自衛隊の拳士には、その使命感にますます磨きをかけてもらいたいことを強く願うものである。
政治の遅れがたとえあったとしても政治は私たち人間社会になくてはならないだけに、有意の政治家の誕生を期待したい。

3月3日に考試員審判員講習会の講師を本部から依頼された。この資格無しには、昇級試験の試験官あるいは各地方大会のおける審判員をすることはできない重要な資格である。それだけに、普段武専に出てこない拳士も多数参加してくるのである。普段の武専にもこれだけの拳士が参坐するならそれだけでも活性するのであるが。
北海道の地理的なものを考慮するとそれもなかなか厳しいものであるが。
自己チェックの記述においてみな一様に苦労していた。審判判定においても極端な採点の差もなく無事終了した言える。

翌日の北海道武専は秋田の佐藤教師を迎えて、修了式の月である。
佐藤教師は実に真面目なひとである。短い時間であったが、当日の実施の技術においても持論を示しながら事前確認を行った。地元の講師にとっても有意義な時間であった。
この日は私は担当科が無かったので、各科を巡回した。
予科本科において希望者に技術を指導した。
予科2年に竹房拳士、大條拳士、本科の松林拳士、苫小牧中央の女性拳士等と技術を楽しんだ。
皆、技術向上に一生懸命であり頼もしい限りである。
巻小手はいろいろな方法で研究できる技術であり一義的に捉えることなくその方法を示した。
松林拳士と旭川南高校の技術映像やその解説に英語訳を付している等、イギリスのダラム大学の拳士が見れば大いに役立つと話した。

武専では手坂先生の道場兼用住宅が完成したことを知った。無落雪住宅はある程度余計に積もった雪だからこそ降ろさなければならないのだということをご指導申し上げた。
函館は降雪量が少ないので今年のような例外の年には雪降ろしをしないと新築の家も傷みがでることをご注意申し上げた。
ご本人はどれだけ耐えられるか今年は試しているのであると軽口をたたくのである。
私の住んでいる空知の豪雪指定地域は毎年雪との戦いである。

野坂先生の退官記念パーテイの準備が北大のメーリングリストで情報が流されており、着々と進んでいるようであるが、当初31日に出席のつもりであったが、稲津参議院議員が道場を訪問されることになり、同期の野坂先生の方を欠席することとしたと本人に伝えた。
ま、いつでも会えるのであるから。

今日は、札幌学院大学、北翔大学の追い出しコンパの日である。こちらは監督であるので勿論出席。

滝川道院砂川高校の小林優輔拳士の全国大会のゼッケンを林先生に一旦渡されたのであるが、直接砂川高校に送るようにしてもらった。
林先生から砂川高校の畑拳士(教員)に送られ、それを担任から小林拳士本人に渡されたようである。

昨日の滝川クラブの稽古において、小林拳士の足刀蹴の指導をした。
どうも本人は詳細なる知識が無く、カン違いをしていたようである。
私も皆の見てる前で足刀蹴を行いながら指導した。
どういうわけか私の蹴りもいつになくうまくいったのである。まだまだ筋トレや稽古をすれば、みごとな蹴りもまだまだいけるのではないかと一人悦に入った。

滝川クラブの稽古に前田拳士も元気に参坐した。
小関親子も今年は移動がなく滝川にいることとなった。
アメリカ出張中の森拳士が6月に帰国予定なので、また会えると喜んでいた。
村谷拳士も、5月に昇格試験を受験したいという希望を聞いた。
鈴木貫太拳士も最近かなりうまくなってきた。
松村美憂拳士も元気。
田中翔梧拳士も白蓮拳に磨きがかかってきた。
砂川の竹房拳士もいつも滝川の稽古に参加し、乱捕りを楽しんでいる。

早坂太樹拳士、藤野拳士も高校受験が終わりほっとして参坐。
それぞれの春が始まる。

合掌再拝 池上治男

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