2014年11月22日土曜日

道東補講釧路に行く途中、南富良野町幾寅駅にて

11月10日に、福岡出身で北海道をこよなく愛した魅力溢れる人生を全うした高倉健が逝った。昭和58年12月のクリスマスの吹雪の日に、「昨日、悲別で」のドラマづくりの為に、倉本聰先生が晴見専有道場を来訪された。その倉本聰先生の脚本「駅」にも出演された高倉健という俳優は、北海道人にとって特別な存在だった。その後の作品が、鉄道員、ぽっぽやである。北海道の冬が似合うひとだった。浅田次郎のこの作品の最後、幾寅のプラットホームで「ひとり逝く」シーンを象徴する最期だった。一生懸命生き抜き、そしてひとり静かに逝くという高僧のことばを座右の銘としていたことを報道で知った。少林寺拳法の拳士もこうした仏法を学ぶ姿勢を持たねばならない。人を見抜く脚下照顧の精神を夢々忘る可からず!


私も、この献花台横の記帳簿に記帳した。

幾寅駅












途中の牧場の道産子

羊群


補講釧路武専終了後、幾寅駅を帰り途に再び寄ってみた。勿論もう午後九時をまわっていて誰もいない駅そのもの。自宅に到着したのが10時過ぎだった。
テレビで高倉健の追悼番組「あなたへ」を放送していた。大滝秀治さんも重要な役どころで出演していた。
「昨日、悲別で」の撮影時に私は大滝さんに撮影合間の夜、ロケ現場の砂川の駅前喫茶でビールをついであげた時、美味そうに飲み干したのを今でも鮮明に覚えている。「北の国から」やその他の素晴らしい作品に出演した人とひと時でも縁を得たことを幸せに思う。
また、海に散骨のシーンを見て、大学卒業後の水産会社の関係で南氷洋へ行く途中病死した人を水葬したことを思い出した。その時、私は、訳も分からずに般若心経をご遺体に向けて唱えたことも思い出した。遠い昔の出来事だった。


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